HP Proliant MicroServer セットアップ 3
先日からいじっている HP Proliant MicroServer ですが、いつまでも PartedMagic で遊んでいるわけにもいかないので、当初の予定通りに Debian squeeze (amd64) をインストールしました。そして最近よく売れているらしい 2TB SATA HDD の WD20EARS 4 つも届いたので、装着して md (ソフトウェア RAID) で RAID5 アレイを作ってみました。
その際、ホットプラグの様子を見るべくシステム稼働中につけたり外したりしてみました。RAID5 アレイ稼働中にデバイスを取り外したり、また取り付けてメタデータを初期化してアレイに追加したりといったことはひととおりやりましたが、特に問題は起きませんでした。
WD20EARS は 4KB セクタの製品らしいので、各デバイスについて、先頭 8 セクタ目以降から最後までの単一パーティションを作って RAID5 を構成しました (こういう使い方ならそもそもパーティションデーブル作る必要はなさそうですが…)。おおまかな手順はこんな感じです。
# parted -s -- /dev/sdb mklabel msdos # parted -s -- /dev/sdc mklabel msdos # parted -s -- /dev/sdd mklabel msdos # parted -s -- /dev/sde mklabel msdos # parted -s -- /dev/sdb mkpart p 8s -1s # parted -s -- /dev/sdc mkpart p 8s -1s # parted -s -- /dev/sdd mkpart p 8s -1s # parted -s -- /dev/sde mkpart p 8s -1s # mdadm -C -n 4 -l 5 --assume-clean /dev/md/MD02 /dev/sd[bcde]1 # mkfs -t xfs /dev/md/MD02 # mount /dev/md/MD02 /mnt
いちおうこれで最適な設定で RAID5 と XFS ボリュームができているように見えます。
# sfdisk -uS -l /dev/sdb Disk /dev/sdb: 243201 cylinders, 255 heads, 63 sectors/track Units = sectors of 512 bytes, counting from 0 Device Boot Start End #sectors Id System /dev/sdb1 8 3907029167 3907029160 da Non-FS data /dev/sdb2 0 - 0 0 Empty /dev/sdb3 0 - 0 0 Empty /dev/sdb4 0 - 0 0 Empty # xfs_info /dev/md/MD02 meta-data=/dev/md127 isize=256 agcount=32, agsize=45785344 blks = sectsz=4096 attr=2 data = bsize=4096 blocks=1465131008, imaxpct=5 = sunit=128 swidth=384 blks naming =version 2 bsize=4096 ascii-ci=0 log =internal bsize=4096 blocks=521728, version=2 = sectsz=4096 sunit=1 blks, lazy-count=1 realtime =none extsz=4096 blocks=0, rtextents=0
いまどきはどんなソフトでベンチマークすればよいのかわかりませんが、とりあえず bonnie++ を走らせた結果をさらしておきます。
4×2T RAID5 XFS | 4 × WD20EARS (2TB) RAID5 上に作成した 6TB XFS ボリューム |
5×500G degraded RAID5 ext3 | 昔使っていた 5 × HDP725050GLA360 (500GB) RAID5 上の 2TB ext3 ボリューム (4 つだけ使用) |
4×500G RAID5 XFS | 4 × HDP725050GLA360 (500GB) RAID5 上に作成した 1.5TB XFS ボリューム |
1×160G LVM ext4 | 付属品 ST3160318AS (160GB) の LVM 上に作成した 8GB ext4 ボリューム (システムボリューム) |
実行ごとに値が結構ばらつくので、あまりあてにはならないことをお断りしておきます。4×2TB RAID5 の結果についてむりやりまとめますと、こんな感じでした。
- まず Block Input 363MB/s というのはけっこう速いと思います。
- Block Output 111MB/s は SATA HDD の性能が表れている感じです。
- Per Char I/O は CPU の性能と使用率が直接影響しており、MicroServer のような非力な CPU ではつらそうです。
- WD20EARS はいろいろ問題視されている 4KB セクタの製品でしたが、これが原因と思われる性能劣化は特に見うけられませんでした。
2010/09/27 04:03:00 JST