最近の買い物: HTC J One
先日、ケータイを HTC J One (KDDI HTL22) に機種変更しました。それまでは Motorola Photon (ISW11M) を 1 年半ほど使ってましたが、最近不調だったのと、いいかげん Android 2.3 なのに我慢ならなくなってきたので、新機種発売 (6/1) を機に買ってしまいました。
結果として、 LTE で通信速度が向上し、 GPS の精度が大幅に改善し、メモリが 2GB になってアプリがさくさく動くようになり、おかしくなっていた Google+ の写真自動バックアップもまともに動くようになり、Android 4.1 になって Chrome と タブ共有 が使えるようになり、 Ingress で IITC Mobile も使えるようになり、といった具合に、元がひどかったためかあらゆる点でよくなりました。
特に通信速度が速く GPS がたいへんに優れているという点で Ingress 用としてはかなりよい端末だと思いました。防水・防塵機能がないのはちょっと残念ですが。
さて HTC J One はカメラ機能が、メーカーが HTC UltraPixel Camera と称して自慢しているだけあってなかなかよくできていると感じます。画素数はたったの 4M で数世代前の水準 (Photon の半分!) ですが、その分光学系とソフトウェアでだいぶ頑張って高い完成度に仕上げてきたようです。
まずカメラアプリがよくできていて、ほとんどシャッターのラグを感じさせず、ぶれのないきれいな写真がストレスなくたくさん撮れます。特にタッチ AF & AE が非常に高速かつ優秀で、普通のデジカメで適正な露出で撮るのに苦労してたのがばからしくなるほど便利で快適です。ただ iPhone カメラにはある AF & AE ロック機能がないらしいのがちょっと残念でした。
カメラを Zoe モードにするとシャッターを押した前後 4 秒間を 20 枚の連続写真で記録してくれます。 Google+ の写真自動バックアップ機能を使っているとこの 20 枚がすべてアップロードされてしまうので最初はうげーと思ったのですが、 Google+ の写真自動合成がこれに作用するとなかなか面白い結果を出してくれることがわかったので、最近は Zoe でもよく撮っています。
Google+ アルバム: HTL22 UltraPixel Camera
ちょっと不満なのはカメラ設定に解像度と圧縮品質をいじるところがないことで、すべての写真は 2688×1520 (16:9 の場合) で記録されます。拡大してみると圧縮ノイズが気になる写真が多く、高解像度・ハイクオリティな写真を撮るのには向いてないようです。総合的な使い勝手を優先して切り捨てた部分ということになるのでしょうか。
個人的な印象としては、 HTC UltraPixel Camera はどちらかといえば動画撮影向けスペックのハードウェアを使って高速レスポンスや Zoe といった機能を実現しつつ、静止画では Web や SNS 向けに十分な品質を確保したチューニングを施したカメラであるように感じました。 HTC がスペック上の数字だけを追い求めることをせず、スマートフォンカメラとしての理想のバランスを導き出した解がこれなのでしょう。
そして HTC J One で初めてまともに体験したタッチ AF & AE の使い勝手がとにかくよかったので、コンパクトデジカメでもタッチパネル搭載機がほしくなってしまいました。今使ってる SONY DSC-RX100 に HTC J One の画面とタッチ AF & AE がついたようなのが出ないものでしょうか。
2013/06/10 04:29:00 JST